時代や音楽性による特徴の違い

ヒップホップダンスには、さまざまな種類があります。ルーツの時代によって、オールドスクールやニュースクールなどの形式が見られるのです。加えて音楽性によるジャンルの多様化も起きています。
今回は、ヒップホップダンスの種類を紹介します。この記事を読めば、ヒップホップダンスの主流ジャンルをひととおり理解できるでしょう。形式やジャンルを知り、自分の好きなタイプを見極めてください。

1. ヒップホップダンスのスタイルはルーツの時代により異なる

ヒップホップダンスのスタイルには、オールドスクールからニュースクールまであります。ルーツの時代によって、スタイルが異なるのです。ここでは3つの形式と、それぞれの背景を見ていきましょう。

1-1. 70年代～80年代前半由来のオールドスクール

オールドスクールは、70年代から80年代前半をルーツとしています。この時代は、ヒップホップの黎明期にあたります。そのため、ヒップホップの基本となる振りつけが見られるのです。
オールドスクールから派生したのが、ブレイクダンスやロッキン、ポッピンポップなどのスタイルです。いずれもヒップホップの基本を極めたダンスになります。純粋にヒップホップに触れてみたいと思ったら、まずはオールドスクールから確かめてください。

1-2. 80年代後半由来のミドルスクール

ミドルスクールは、80年代後半をルーツとしています。華麗なステップや、スピードの速い曲調がポイントです。そのため、オールドスクールよりもテクニカルといえます。クラシカルなやり方と違ったかっこよさを見出せるでしょう。
この時期に誕生したステップに、ランニングマンやロボコップなどがあります。日本のスタイルにも通じるテクニックが、ミドルスクールにはつまっているのです。本格的なステップを学びたいと思ったら、こちらを試すとよいでしょう。

1-3. 90年代以降のニュースクール

90年代以降のスタイルは、ニュースクールと呼ばれます。これまでの不良っぽいイメージをひっくり返すような、新しいイメージを志しています。この時代は、メディアでヒップホップが本格的に取り上げられるようになりました。その背景からニュースクールは、大衆向けのダンスへの進化ともとれます。
このダンススタイルの特徴は、リズムキープです。リズムを尊重しながら、多様な振りつけをします。以上のことから、現代色が強いとされるヒップホップダンスです。

2. 主なヒップホップダンスの種類を解説

オールドスクールやニュースクールといったスタイルだけでなく、音楽性でもダンスジャンルがわかれます。スタイルやジャズ、R&Bなどに枝分かれしている状況です。ここでは、主なヒップホップダンスの種類を4つ紹介します。

2-1. スタイルヒップホップ

スタイルヒップホップは、LAスタイルとも呼ばれています。ハリウッドから発信されたイメージが強いからです。ミュージックビデオや映画などからの影響が考えられます。
こちらの音楽性は、おしゃれな雰囲気が特徴です。歌詞や世界観から連想した振りつけが主流です。ヒップホップに限らず、どのダンスジャンルも、歌詞を意識した振りつけが見られます。ダンスの基礎を極めつつ、派生テクニックをものにすると考えましょう。

2-2. ジャズヒップホップ

ジャズヒップホップは、ジャズとヒップホップをかけ合わせたような雰囲気が特徴です。ジャズからはターンや柔軟性などを取り入れています。こちらにヒップホップのノリやステップを織り交ぜた形です。
ダンスのBGMは、アップテンポなタイプが多いといえます。本来のジャズのような落ち着いた雰囲気の曲を使うことは、少ないようです。音楽によっては、キレのある動きを求められます。そのため、ほかのジャンルよりも、テクニカルな面が強いでしょう。

2-3. ガールズヒップホップ

ガールズヒップホップは、女性らしさを前面に押し出しています。かわいさやセクシーをアピールする振りつけが目立ちます。40代以降向けに、大人の女性らしさを示す振りつけも考えられるでしょう。
ガールズヒップホップは、ジャズ系がベースになっています。ここに女性らしさを加えたのが、ガールズスタイルです。ほかのヒップホップダンスとは違った個性も楽しめます。

2-4. R&Bヒップホップ

R&B系は、ヒップホップダンスとして比較的新しいとされます。本来のヒップホップほど激しくはありません。シンプルな動きがベースになっているので、40代以降でも取り組みやすいといえます。
振りつけには、歌詞の意味への意識や、豊かな感情表現が目立ちます。表現方法の多様化も特徴です。表現力を伸ばしたい方に推奨されます。

3. まとめ