名前の由来、つまずくポイントは？

フラダンスは趣味として習われることが多く、初心者でも習いやすいダンスとして有名です。「テレワークで運動不足だし、なにか運動をはじめてみたい」という方も多くいらっしゃるでしょう。
今回、はフラダンス初心者の方が知っておきたい基本情報や、初心者の方がつまずきやすいポイントを解説していきます。「フラダンスに挑戦してみたい」という方は、本記事と一緒にフラダンスの基本について学んでいきましょう。

1. フラダンスの「フラ」とは？

フラダンスは世界中に普及し、根強い人気をもつダンスジャンルのひとつです。日本では「フラダンス」という言葉で親しまれていますが、実はフラダンスとは和製英語なのです。
フラダンス発祥の地であるハワイでは「フラ」と呼ばれています。「フラ（Hula）」とはハワイ語で「踊り」を意味する言葉です。つまり、踊りを意味する英語である「ダンス（dance）」と重ねて使うことは、本来不自然な言葉の使い方だといえるでしょう。
ハワイ語であるフラは踊りだけではなく、踊りに関する文化や精神全体のことを指しています。楽器の演奏、歌もすべて含める、フラとは総合的な芸術であるといえるでしょう。

2. フラダンスの種類

フラダンスにはさまざまな種類があり、日本に浸透しているフラダンスはその一部に過ぎません。細かく分類していくと、何百という種類のフラダンスがあるともいわれています。以下では、フラダンスを「古典的」「現代的」の2種類に大まかに分類して紹介していきます。

2-1. フラ・カヒコ（Hula Kahiko）

フラ・カヒコとは、古典的なフラダンスのことを指しています。神に捧げる奉納の儀式としてつくられたフラ・カヒコはハワイの王朝や歴史、文化が題材となっている踊りです。
もともとは修行を積んだ男性のみに踊ることを許されていました。勇敢で力強い歌や振り付けが印象的なフラダンスです。現代では女性も参加が可能となっていますが、振り付けや衣装、楽器など隅々にまで決められた厳格なルールは、今でも守られています。

2-2. フラ・アウアナ（Hula Auana）

フラ・アウアナは19世紀以降に誕生した、新しい現代的なスタイルのフラダンスのことを指します。フラ・カヒコとは異なり、現代的で自由な形式が特徴のフラダンスです。多くの方がフラダンスと聞いてイメージする踊りが、フラ・アウアナでしょう。
欧米の音楽などから影響を受けて、ウクレレやギターの奏でる穏やかな演奏にあわせてゆったりと踊ります。カラフルな衣装やきれいなアクセサリーを身につけた、華やかなスタイルが印象的です。

3. 初心者がつまずくポイント

日本のフラダンス教室で習う「フラ・アウアナ」は、ゆったりとした動きが特徴的です。柔らかくゆったりとした振り付けから楽なダンスだと勘違いされる方も多くいらっしゃるでしょう。実はフラダンスの基本である、腰を落とした低い姿勢のキープや美しいステップをこなすためには、かなりの運動量が必要なのです。
そこで以下では、「フラダンスに挑戦してみたい」という方に向けて、初心者がつまずきやすいポイント2つとそれぞれの有効なトレーニング方法を紹介していきます。

3-1. 基本姿勢の維持

フラダンスにおける基本姿勢のことを「アイハー」と呼びます。アイハーとは両膝を曲げて腰を低く落とした、中腰の姿勢のことを指します。初心者の方がはじめにつまずくポイントは、アイハーの姿勢の維持です。膝や太ももの筋力が不足していると、すぐに力が入らなくなってしまいます。
アイハーができていないと、基本のステップを踏むことすら困難です。初心者の方は、空気椅子のトレーニングからはじめてみましょう。継続することで、踊りの美しさにも必ず反映されます。美しく見せるポイントは、頭から腰までをまっすぐ一直線に保つことです。

3-2. ステップ

基本姿勢の維持ができるようになったら、次は基本のステップを覚えていきます。ステップを覚えて、一曲の中でステップをきれいにつなげられるようになりましょう。ステップには体重ののせ方や重心移動の仕方が、それぞれ細かく決められています。
初心者の方にとっては慣れない動きばかりであるため、つまずきやすいポイントのひとつとして挙げられます。まずは、簡単な曲を一曲踊れるようになりましょう。フラダンスの簡単な曲は、同じステップを繰り返す曲が多くあります。ステップを覚えるためには最適な練習方法です。一曲踊り切ることで、自信をつけることにもつながるでしょう。

4. まとめ