ダンスにはさまざまな種類がありますが、その中でもリズム感がとくに重要となるのが、ヒップホップダンスです。ダンスの中でもリズミカルなので人気があるものの、ダンスの中では決して簡単な部類ではありません。しかし、リズムトレーニングをおこなうことで、上達の近道になります。
そこで今回は、ヒップホップダンスとリズムトレーニングの関係性や効果的なトレーニングについてご紹介いたします。

1. ヒップホップダンスとは

ヒップホップダンスというのは、ストリートダンスの一種です。アメリカのニューヨーク発祥といわれるヒップホップミュージックの音楽やリズムに合わせて踊るダンスとなります。

1-1. ヒップホップダンスの特徴

ヒップホップダンスの特徴は、アップとダウンのリズムが基本となる点です。全身を大胆に使って踊るため、見るものにインパクトを与えます。基本となるステップは存在しているものの、明確に定義づけされているものはありません。ほかのダンスの要素を取り込んで進化しています。
そもそもストリートダンスですので、正解などはなく、自由にリズムに乗って楽しむことができるのです。ブレイクダンスのように背中を地面につけるような踊りはなく、あくまでも経って踊るダンスであるというのが特徴といえるでしょう。

1-2. ヒップホップダンスの歴史

ヒップホップダンスの歴史は1970年代の後半にはじまったといわれています。そのころはブロックパーティやヒップホップミュージックが盛り上がりを見せていた時代で、その流れで誕生したのです。ただ踊って楽しむだけでなく、技を競い合うバトル形式で発展していきました。
ストリートダンスは大きくわけて3つの時代に分類されており、「1970年〜のオールドスクール」、「1980年〜のミドルスクール」、「1990年〜のニュースクール」です。その中でも現代におけるヒップホップダンスは、ニュースクールに分類されています。

2. ヒップホップダンスとリズムトレーニングが与える影響

ヒップホップダンスにおいては、ダンスの中でもとくにリズム感が重要となります。リズム感がないという方がいきなりヒップホップダンスをはじめるのは、かなり難易度が高いことになるでしょう。もちろんできないというわけではありませんが、動作の一つ一つにおいてうまく踊ることができない可能性が高いです。
そこで効果的なのが、リズムトレーニングです。リズム感を養うのに最適なトレーニングですので、リズム感がないという方はもちろんのこと、リズム感をさらにアップさせたいという方にとっても効果的なトレーニングとなります。とくに日本人の場合、日常的にリズムに触れることが少ないことによって、リズム感がないといわれがちです。そんな日本人がヒップホップダンスを踊るためには、リズム感をアップさせる必要があるといえるでしょう。
リズム感がない状態でのヒップホップダンスでは、ただ単に振り付けどおりに動いているだけのように見えてしまいます。ヒップホップダンスではリズムに乗っている状態が肝となりますので、リズム感が合って、はじめてその状態を作り出すことができるのです。

3. ヒップホップダンスに効果的なリズムトレーニング

ヒップホップダンスに効果的なリズムトレーニングは、以下のとおりです。

3-1. リズムに合わせるトレーニング

まずは基礎となるリズムに合わせるトレーニングです。メトロノームを使用するといいでしょう。メトロノームのリズムに合わせて、手拍子などでリズムをしっかりと刻む練習です。徐々にテンポアップしていくことで難易度を調整することが可能です。まずはリズムに合わせて動作をおこなうことができるようにしましょう。
これはあくまでも基礎ですので、これだけではリズム感を養うことは難しいです。しかし、リズムトレーニングとして、欠かすことができないトレーニングとなります。

3-2. 楽曲に合わせてリズムを感じるトレーニング

ヒップホップの楽曲に合わせてリズムを感じるというトレーニングも、効果的です。やはりヒップホップダンスですので、ヒップホップミュージックのリズムを体に染み込ませる必要があります。数多く存在しているヒップホップの楽曲の中から、お気に入りの楽曲を見つけることがオススメです。その曲をひたすら聴きつつ、リズムに合わせて体を動かすことで、自然とヒップホップのリズムが体に染み込まれていきます。

4. まとめ