やり方とポイントをご紹介

アンチエイジングといえば、スキンケアやサプリメントなどでのケアを思い浮かべる方が多いのですが、実はストレッチにも大きなアンチエイジング効果が期待できるといわれています。そこで今回は、ストレッチがもたらすアンチエイジング効果や、ストレッチのやり方とポイントについてご紹介します。

1. ストレッチにアンチエイジング効果があるって本当？

ここでは、ストレッチがもたらすアンチエイジング効果についてご紹介します。

1-1. 脂肪燃焼率アップ

ストレッチでは、普段あまり使用することのない筋肉や関節をしっかりとほぐすことができます。このように、関節の可動域が上がれば、おのずと普段から使用できる筋肉が増え、脂肪燃焼率を上げる効果が期待できるでしょう。脂肪燃焼率をアップさせることで、いつまでも若々しい引き締まった体を手に入れることができます。

1-2. 美肌効果

ストレッチの中でも、とくに骨盤周りや股関節周辺のストレッチをすると、骨盤内の血流をよくしたり、卵巣から分泌されるホルモンバランスを改善したりする効果が期待できます。また、血流の改善は、新陳代謝を活発にすることにもつながり、美しい肌に欠かすことができないターンオーバーを促進します。

1-3. ケガや疲労を軽減

国立健康・栄養研究所の調査では、半年間ストレッチを続けるだけで、血管年齢や筋肉が若返ったという結果が報告されています。ストレッチをすることは、筋肉をしなやかに動かす働きがあるので、ケガをしにくくなったり、ケガからの回復を早めたりする効果も期待できます。また、ストレッチで血行を改善し酸素を全身に行き渡らせることは、疲労物質が溜めにくくすることにもつながるでしょう。

2. アンチエイジングストレッチのポイント

ここでは、アンチエイジングストレッチのポイントをご紹介します。無理なストレッチは、逆に体に負担がかかってしまうため注意が必要です。

2-1. 勢いをつけない

初めてストレッチをおこなう際には、ついつい勢いをつけてストレッチをしてしまいがちです。しかし、効果的に筋肉を伸ばすためには、勢いをつけておこなうよりも、じわじわとゆっくりとした動作でおこなうことが大切です。なぜなら筋肉には反動をつけて引き伸ばすことで、収縮してしまうという特徴があるからです。時間をかけて筋肉を伸ばすことで、体に負担をかけることなくストレッチができるでしょう。

2-2. 呼吸を意識する

一生懸命ストレッチに取り組んでいると、無意識のうちに呼吸が止まってしまいがちです。呼吸をしながらリラックスした状態でストレッチをおこなうことで、より関節や筋肉を緩ませる効果が期待できるといわれています。筋肉を伸ばす時には、少しずつ息を吐きながらおこなうよう意識しましょう。

2-3. 無理は禁物

ストレッチは自宅で誰もが簡単におこなうことができます。しかし、方法を間違っていたり、負荷をかけすぎたりしてしまうと、体を痛めたりケガにつながってしまう可能性があります。効果的に無理のないストレッチをしたい場合には、健康教室やダンススタジオでおこなわれているアンチエイジングクラスを受講するのがオススメです。万が一、痛みを感じた場合には、すぐにストレッチをストップし安静に過ごしてください。

3. アンチエイジングストレッチについて

ここでは、アンチエイジングストレッチの方法についてご紹介します。

3-1. 太もも裏のストレッチ

まずは長座の姿勢で座り、右の膝を曲げて横に倒します。背筋をまっすぐ伸ばしたら、息を吐きながら上体を前に倒していきましょう。その状態を15秒間キープしながら、ゆっくりと深呼吸をおこないます。反対側も同じようにおこなってください。膝はしっかりと伸びていなくても構わないので、太ももの裏側を伸ばすことを意識しましょう。

3-2. 股関節のストレッチ

両足の足裏を合わせて座り、かかと部分はできるだけ骨盤の方へ引き寄せてください。背筋を伸ばしたら、息をゆっくりと吐きながら上体を前に倒します。そのまま深呼吸をおこないながら15秒間キープしてください。背骨を丸く丸めるのではなく、まっすぐ保ったままに前に倒すのがポイントです。

3-3. 腰回りのストレッチ

まずは両膝を立てて、肩幅に開いて座ります。次に、右の足首を左膝の上に乗せてください。そして左足のかかとを骨盤の方へ引き寄せ、深呼吸をしながら15秒間キープします。同じ方法で、反対側の足もおこないます。
可能であれば、骨盤へ引き寄せたかかとを手のひらでつかむと、より高い効果が期待できるでしょう。骨盤が倒れないように注意しながら、背筋を伸ばしておこなうのがポイントです。

4. まとめ