運動の前後などにストレッチを行うことで、痩せやすい体を作ることが可能となります。それだけでなく、ストレッチには、ほかにもさまざまなメリットがあります。今回は、ストレッチをすることのメリットをご紹介します。

この記事を読み終わる頃には、ストレッチで得られる効果を理解できるでしょう。ストレッチの効果について、詳しく解説していきます。

ストレッチは本当に痩せるのか？

ストレッチだけで痩せるという言葉を、見たり聞いたりすることがあるかもしれません。ストレッチで痩せることを補助することは可能ですが、痩せるためには、ストレッチだけではなく、ストレッチとなにか運動をすることが必要です。

ストレッチをすることで痩せやすくなるのは、体の可動域を広げて脂肪の燃焼率を向上させたり、体温をあげて基礎代謝を向上させたりできるためです。

ストレッチをするだけだと、脂肪の燃焼率や基礎代謝を向上させただけで、実際に脂肪は燃えていません。ですので、ストレッチとは違う運動を行う必要があります。

ストレッチの3つの効果

ストレッチには「痩せやすい体にする」以外に、3つの効果があります。

むくみや冷えが改善される

ストレッチを行うと、血行がよくなります。その結果、むくみや冷えの改善につながります。ほかにも、体が温まることで、肩こりや腰痛の予防・改善効果があるでしょう。

太りにくい体になる

ストレッチを行うと、太りにくい体を作ることができます。ストレッチを行うと副交感神経が優位になり、質の高い睡眠をとることができます。睡眠の質がいいと、夜の22時〜2時の間に成長ホルモンか多く分泌されます。

この成長ホルモンには、脂肪燃焼を促したり、筋肉を成長させたりする働きがあります。そのため、成長ホルモンがたくさん分泌されると、脂肪燃焼をしやすい体になります。

リラックス効果がある。

ストレッチを行うと、脳内からさまざまなホルモンが分泌されます。すると、自律神経のバランスが整い、リラックスできます。就寝前に行うと、よりよい効果が得られるでしょう。

3種類のストレッチ

ストレッチには、大きく分けて3つの種類があります。3つのストレッチには、それぞれ行うべきタイミングがあります。ここでは、3つのストレッチの解説と、行うべきタイミングを紹介していきましょう。

スタティックストレッチ

スタティックストレッチは、運動後にクールダウンするためのストレッチです。関節可動域の拡大や柔軟性の向上を目的としています。また、深呼吸をしながら副交感神経を刺激してリラックスする効果もあります。

ただ、気をつけてほしいことが、スタティックストレッチを、準備運動に使わないということです。運動前にスタティックストレッチをしてしまうと、必要以上に可動域や柔軟性が向上されてしまいます。その結果、運動のパフォーマンスがうまくあがらず、思ったように体を動かすことができません。

そのため、運動する前には、スタティックストレッチを行わないようにしましょう。ただ、就寝前や運動後にスタティックストレッチを行うことは大変いいので、タイミングを見て行いましょう。

バリスティックストレッチ

バリスティックストレッチは、主にスポーツ分野で瞬発力などのパフォーマンスを向上させるためのストレッチです。どのようなストレッチかというと、リズミカルに筋肉を伸ばす運動です。

バリスティックストレッチの基本的なやり方はカウントを4回とり、 4カウント目で大きく筋肉を伸ばします。学校の体育のはじめにやったようなカウントだと思ってください。

バリスティックストレッチは、痛いと思うところまで伸ばしてしまうと危険です。筋肉を伸ばしすぎて、怪我をしてしまう恐れがあります。

バリスティックストレッチに分類されるストレッチが、ダイエットに効果があるストレッチです。運動前に行うことで、脂肪の燃焼率や基礎代謝をあげることができます。また、運動時のパフォーマンスも向上するので、ダイエットだけでなく、大会や試合がある時にも有効です。

ダイナミックストレッチ

ダイナミックストレッチは、筋肉の伸縮を利用して、関節の可動域を広げるストレッチ方法です。ダイナミックストレッチで有名なのが、ラジオ体操です。ラジオ体操は筋肉の伸縮を利用しています。また、反動を利用したバリスティックストレッチ的な部分もあるでしょう。

ダイナミックストレッチを行うことで、心拍数があがり、体温も上昇します。そのため、ダイナミックストレッチも、ダイエットに有効です。

まとめ